タイにある日系企業はコロナウイルスにどう立ち向かうべきか。

中国をはじめ世界中で感染者が増えている”コロナウイルス”ですが、僕が住むここタイにおいても例外ではありません。

現在僕は、タイにある自動車向け部品を製造する日系の工場に勤務しています。

工場内のタイ人の間でも、コロナウイルスについては過敏に噂されていますし、大きな不安が広がっています。

一方、経営サイドの日本人といえば、そこまで由々しき事態だとは考えていないことに驚きます。

僕はそれに大変な違和感を感じましたので、今回は記事にしてみました。

 

タイ日系”大企業”ほど動きが早い

大企業の動きは目を見張るものがありました。

僕が働いている工場とお取引のある大手企業の多くが、早いところでは2月初めに入口での体温チェックを開始し、翌週には中国はもちろん日本から来る出張者とのミーティングも全てストップしたんです。

これら大企業の危機管理能力の高さに大変驚くと同時に、僕自身がコロナウイルス騒動の深刻さに注視する絶好の機会となりました。

大企業は動きが遅いなどとよく言われますが、何十年にも渡ってさまざまな危機を乗り越え、今こうして操業している理由が、今回の騒動で少し分かった気がします。

 

不確実なときは”パニック”せよ

これは書籍『身銭を切れ――「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質』の著者ナシーム・ニコラス・タレブが、今回のコロナウイルスについてメディアから質問されたときの回答です。

コロナウイルスの流行初期、多くの専門家(ましてやWHOでさえ)が「インフルエンザ以下だから大したことない」とか、「日本政府の対応は良くやっている」とか、楽観的なコメントを多くみました。

今でさえ「喫煙や交通事故などの方が死者数は多い」というような論調がありますが、コロナウイルスの本当の脅威が依然見えていませんし、ましてや前者と違ってコロナウイルスには感染者が指数関数的に増える怖さがあります。

ですから、リスク回避の本質って、ナシーム・ニコラス・タレブが言うように、「不確実なときは”パニック”せよ」なんですよね。

もちろん、大したことなければラッキーですし、僕個人としては心よりそう願っでいます。

 

操業停止になれば”大きな代償”が伴う

タイの日系企業に話を戻しましょう。今回の事態についていまだに他人事のように傍観している企業を大中小問わず多く見かけます。

マジで信じられません!特に自動車向け部品扱う中小企業の皆さん。あなたの工場で感染者が出てしまい操業停止にでもなれば、どれほどの代償が伴いますか?

タイ政府はすでにコロナウイルスを「危険伝染病」と指定しましたので、感染者が出た場合に工場などを強制的に閉鎖できる権限を持っています。

自動車メーカーへの供給不可、つまり客先に対するラインストップにもなれば、数千万から億が軽く吹っ飛ぶ事態になりかねません(いや間違いなくなります)。

一体どれだけの中小企業が、ここまでのリスクであると真剣に考えているのでしょうか?

 

タイの日系”中小企業”でも出来るコロナウイルス対策

僕の働く工場でも、コロナウイルス対策としてようやく2月末から以下のことを始めました。

  • 出張(日本からの出張者を含む)の全面禁止。
  • 社員・取引先・客先全てを対象に入口での体温チェック。
  • また入場時にハンドジェルにて消毒要請。
  • 食堂利用(休み)時間の三交代制。
  • 全体朝礼の一時的廃止。

本当はマスクの着用を義務付けたいのですが、残念ながらタイ国内でも不足気味ですので、こちらは対策として挙げませんでした(→ 会社から全社員に配布後、マスク着用義務付け済み)。

特に大人数で密室の部屋に対面で座るのはとても危険ですから、もともと全員で行っていた昼食(休み)時間を三交代制にしました。

これらの対策にかけるコストはいかほどですか?ライワストップに比べたら大したことありませんので、ぜひ今日から取り掛かって下さい。

 

僕個人が”実践する”コロナウイルス予防法

コロナウイルスの予防として、個人でも出来ることは多くあります。

例えば手洗い・うがい。インフルエンザや他のウイルスに対しても予防になりますので、やって損は絶対にありません。

また僕の場合は、工場でマスクを付けることも多くなりましたし、特に外部のサプライヤーやお客様とミーティングするときは、必ず着用しています。

マスクはもはやエチケット。大企業勤務の日本人が付けている様子を、今ではよく見かけるようになりました。

自分の身は自分で守る。コロナウイルスに負けずに、ぜひ頑張っていきましょう!

 

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